アレルギー性結膜炎には、ある季節に限定して「目のかゆみ」や「充血」などの症状がみられる、「季節性アレルギー性結膜炎」と、季節に関係なく症状がみられる「通年性アレルギー性結膜炎」とがあります。
1年を通して「目のかゆみ」や「充血」がみられる場合、「通年性アレルギー性結膜炎」の可能性があります。
ある決まった物質(スギやヒノキの花粉など)が体内に入ってきた時、この物質を取り除こうとして、敏感に反応することをアレルギーと言い、反応しやすい人をアレルギー体質といいます。
花粉症もアレルギーが起こる病気のひとつで、花粉に対して敏感に反応したため、症状が起こります。
通年性アレルギー性結膜炎は、ほこりなどの中にあるハウスダストやダニが主な原因アレルゲンとなって症状を引き起こします。
アレルゲンとなるダニは、チリダニ類という種類で、人を刺すことはありませんが、生きていても死んでいても、フン(排泄物)でもアレルゲンになります。
イヌやネコの抜け毛やフケ、カビも原因になる場合があります。
コンタクトレンズを入れると、レンズにより涙の循環が悪くなり、花粉が目の中に残りやすくなります。
また、適切なレンズケアが行われていない場合、レンズが汚れていたり、花粉などが付着しやすくなります。
花粉が飛散している間は、コンタクトレンズの装用はなるべくやめて、メガネを使用しましょう。
メガネは目に対する刺激が少ないだけでなく、花粉が目に入るのを防いでくれます。
コンタクトレンズをどうしても使用したい場合は、まずは眼科を受診し、眼科専門医に相談しましょう。
原因となる植物は、大きく樹木と草花に分けられます。
現在の日本の人口は約10~20%がスギ花粉症になっているといわれています。
目の症状はスギ花粉症の約95%にみられるといわれます。
花粉は、日本列島の南方で2月上旬から飛散しはじめ、気温の上昇にともなって次第に北上して、4月の中旬まで続きます。
結膜や鼻粘膜には、「肥満細胞」というアレルギー反応を引き起こす細胞があります。
花粉などの抗原が目、鼻、口から侵入すると、抗原を取り除くために、抗体が作られます。
再び抗原が侵入すると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が出て、目がかゆくなります。
この化学伝達物質のことをメディエーターと呼びます。
目と鼻は神経を一部共有しているため、目のかゆみは鼻に入った抗原によっても起こります。
アレルギー性結膜炎の3大症状は、次の通りです。
その他には、目がはれぼったい、目ヤニが出る、目がゴロゴロする、かすむ、まぶしい、痛い、目の疲労感、乾燥感などの症状もあります。
※目の症状だけでなく、鼻、喉、気管支、胃腸、皮膚など、さまざまな症状が現れ、全身の倦怠感や発熱が出る場合もあります。
花粉症が悪化してから治療を始めると、お薬も効きにくく、つらい症状もなかなか改善しません。
最近では、花粉が飛散する2週間くらい前から薬物療法を始める初期治療という方法が推奨されています。
症状が現れる時期を遅らせる、症状を軽くする、症状がみられる期間を短くする、薬剤の使用を少なくできるなど、多くのメリットがありますので、早めに専門医を受診しましょう。
アレルギー性結膜炎は、点眼薬による治療だけでなく、アレルギーの原因となる抗原をよせつけないようにすることが大切です。
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