
2009年1月18日(日)の朝日新聞の「医療」コーナーに、「角膜移植 高まる技術 パーツで利用 治療法広がる」という記事が掲載されていました。
角膜とは、眼球の黒目の表面にある透明な膜で、目に光を取り込む窓の役割を持っています。
何らかの原因で、働きが悪くなった角膜を、死者から提供を受けた健康な角膜と取り換えるのが角膜移植です。
通常の移植は、角膜の中心部をそのまま取り換えて、縁を縫い止めます。
それが、近年、角膜の一部のみを使った「パーツ移植」が広がり、以前は治療不可能だった病気も治るようになってきました。
西田幸二・東北大教授は、「できるだけ自分の組織を残せるパーツ移植は、視力だけでなく、その質を高めることができる。角膜移植の価値は重みを増している」と話しています。
ニーズが高まる角膜移植ですが、国内で移植を待つ患者の平均待ち時間は、2~3年と言われ、日本アイバンク協会によると、2007年度末現在、待機患者は3011人だが、年間の提供者は995人にとどまっています。
東京歯科大市川総合病院内にアイバンク「角膜センター」があり、同センターへの提供のほぼ半数は、同病院で亡くなった人で占められています。
角膜提供者の多さを支えているのが、同病院で死亡した患者の遺族に原則、同センターの移植コーディネーターが接触し、「角膜提供の機会がある」と説明している仕組みです。
角膜移植は、本人の生前の意思が不明でも、遺族の同意のみで提供できます。
篠崎直史・同センター長は、「声を掛ければ、提供のご意志も埋もれさせないですむ機会もある」と話しています。
>>朝日新聞より「角膜移植 高まる技術」をPDFで見る(クリックすると拡大します)